イライラ、うつ病にはカルピスなどの乳酸菌飲料を飲むと良い




とあるツイートが話題になっている。カルピスを飲み続けたらイライラのような精神が不安定な状態が改善したという内容だ。

昔はよくおばあちゃんやおじいちゃんに、「イライラしたらカルシウムが足りないから、煮干しを食べるといいよ」と言われていた。しかし現在は、人間の血中のカルシウム濃度は不足をすると骨から溶け出して不足分を補うため、カルシウム不足だからイライラしたり、摂取したから改善することはないということが分かっている。

イライラには乳酸菌飲料を飲むと良い

ネットを調べると同様に、乳酸菌飲料を飲むことでイライラが改善したという体験内容を多く見つけるができるが、実際に、カルピスの販売元であるカルピス株式会社は、乳酸菌飲料の香りが自律神経に働きかけ日周リズムの改善や不安を和らげるなどの癒し効果があることを、2014年の日本農芸化学会にて発表している。

人間の幸福度は、セロトニンの量と関係があることが科学的に証明されている事実がある。セロトニンは、ノルアドレナリン、ドーパミンと並んで3大神経伝達物質と呼ばれているが、セロトニンには、ノルアドレナリンやドーパミンの暴走を抑えて体のバランスをとる役割があるため、この量が不足するとうつ病などを発症するリスクが高くなる。この、通称「幸せ物質」と呼ばれるくらい幸福度と関係のあるセロトニンには分泌量を計測する検査もあるため、自分が今現在幸福を感じ易い体なのか、そうでないのか、数字的に調べることができる。つまり人は、セロトニンを増やす行為をすれば、科学的に、幸せになれる感じられるのだ。

乳酸菌飲料に多く含まれるトリプトファンは、体の中でセロトニンを生成する。したがって、冒頭のツイートのように、乳酸菌飲料は直感的にも科学的もイライラやうつ病に効果があるというのは事実といえる。100gあたりのトリプトファン含有量で言うと、ヨーグルト(無糖):46.6mg、牛乳(生乳):40.6mg、乳酸菌飲料:11.9mgであるため、カルピスよりもヨーグルトや牛乳の方が、トリプトファン摂取には効率が良いだろう。

また、セロトニンの90%以上は腸内に分布しているのだが、人の性格も、腸内細菌が決めているという研究結果もある。腸内環境を整える食習慣が、体にも心にも良いことが近年の研究で明らかになりつつあるようだ。

「頭」「体」の他に「腸」を鍛えることを習慣にしよう。もちろん、食事の他に、セロトニンを増やすために必要な「定期的な運動」「日光浴」もお忘れなく。


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