ミネイランの惨劇。twitterが大炎上したブラジル対ドイツの試合




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僕の中でのW杯は日本がグループリーグで敗退したところで終わってしまったが、それでも朝起きた時に飛び込んできた7-1というスコア差には、目を疑わざるを得なかった。

マラカナンの悲劇

今年2014年。サッカーの母国ブラジルで開催されている2回目のワールドカップは、1950年にブラジルが置いてきてしまったものを取り戻すための大会でもあった。64年前のあの日、同じようにブラジルでワールドカップが開催されていた。

20万人にも達しようかという人が観戦に訪れたマラカナンスタジアムでは、ブラジル対ウルグアイの決勝リーグ第3戦が行われていた。当時は決勝トーナメント方式ではなかったが、この一戦が事実上の決勝戦だった。地元開催で優勝を疑わなかったブラジル国民の期待を裏切るように、2対1でウルグアイに惜敗したブラジル。人はいつの日からかこの日の出来事を「マラカナンの悲劇」と呼ぶようになった。この試合は引き分け以上で優勝できる試合だったが、ブラジルの逆転負けに2人が自殺、2人がショック死、30人以上が失神したと言われている。

そして、2014年に再びブラジルで開催されたW杯は、マラカナンの悲劇から開放される儀式となる大会になるはずだった。グループリーグを1位で通過し、エース・ネイマールが積み重ねる得点に、誰もが期待していたはずだった。

ミネイランの惨劇

何かが変わってしまったのは準々決勝のコロンビア戦だった。攻撃の中心にいたネイマールは相手DFのスニガ選手と激しく接触し、背骨の一部を骨折する大怪我を負い、大会の負傷退場を余儀なくされる。

また、守備の中心であったチアゴ・シウバはコロンビア戦でもらった警告の累積により出場停止。チーム状態が悪い中で迎えた準決勝のドイツ戦だったが、攻守の軸を失ったチームが崩れるのは理解できるとはいえ、強国ブラジルがここまで脆くも崩れるとは、誰もにも想像できなかった。

試合終了間際にオスカルが1点返したものの、前半の5失点に後半2失点。トータル7失点というスコアはW杯の準決勝史上初。6得失点で敗退したのも史上初。ブラジル代表自体では、代表が7失点以上したのは、1963年のユーゴスラビア戦の8失点以来80年ぶり。6点差で敗退したのは、1920年のウルグアイ戦以来94年ぶりだった。

大量得点差にブラジル代表の負けを悟ったスタジアムに駆けつけていたブラジルサポーター達は、ドイツがボールを持つと「オーレ!」という掛け声とともにドイツチームを応援していたという。敵国であるドイツを応援することで、不甲斐ないブラジル代表への怒りの声を代弁していたのだ。

twitterでは文字通り大炎上

今年のワールドカップでは、twitterがその盛り上げに一役買っていた。

ブラジル対ドイツの試合中に、試合に関するつぶやきが行われた件数は3560万件を超え、ピーク時には1分間中に580,166ツイートがなされた。この数字はアメリカのスーパーボウルを超えて、単体のスポーツの試合で史上最多のツイート数になった。

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試合中になされたツイートの統計を、Web上の情報を解析して地図上に表示するサービス「CartonDB」で視覚化したデータによると、ブラジルの5失点目をピークに、南米とヨーロッパを中心に世界中でツイートが爆発している様子を伺うことができる。

文字通りの大炎上。2014年は、ブラジル国民にとって悲劇が追加された大会になってしまった。


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