香川真司は移籍するのか?次のロシアW杯に向けての日本代表




香川真司が悔しがってた顔が印象に残ったW杯はもう終わってしまった。香川を筆頭に、本田・長友・内田など、世界の強豪クラブで活躍する選手が成熟期を迎え、近年まれに見るスキルフルな選手が揃っていた大会だっただけに残念でならない。現在25歳の香川選手は4年後にロシアで開催されるW杯には29歳になっている訳だが、しかし、年齢的にはまだ日本の中心選手として10番を背負って戦っている可能性は十分に考えられる。

そのためにはやはり、自分が所属しているクラブチームで試合に出場して活躍し、身体的にも精神的にも研磨された環境で過ごすことが望ましい。つまり、UEFAチャンピオンズリーグで上位に進出し、世界の強豪チームと対戦できる環境にあるクラブチームに所属していることと、そのチームでスタメンとして試合に出場できることの2つだ。そういった意味では、2014年のブラジルワールドカップでは、いくつかの環境が整わなかったと言わざるを得ない。

現在、香川真司が所属するマンチェスター・ユナイテッド。そのマンUが2014-15年シーズン向けて用意した1つのプロモーションビデオが公開されている。このPVでは、これまでの歴代のマンUのユニフォームを着たサポーターがホームスタジアムに続々と集結する中、来期のチームの中心として期待されているであろう選手達が登場する。選手たちはこれまでに見慣れたAONのユニフォームを脱ぎ去り、マンUの新しいスポンサーになっているアメリカの自動車メーカー「シボレー」のユニフォームを披露するのだが、その選手達の中に香川選手はいない。

香川がPVに登場していないからと言って、それが香川の戦力外を意味するものではないが、ルーニーやマタ、ファンペルシ、ヤヌザイというポジション的にスタメンを争う立場の選手が選ばれているだけに、何か裏を勘ぐってしまうのは仕方ないだろう。

「クラブチームで出場機会が少ない香川選手は移籍すべき」という声は、2013、14年のいたるところの時期で聞くことができたが、現在でもツイッターを開いて「#freeshinji」というハッシュタグでツイートを検索すれば、香川真司を(ベンチ飼いしている)マンUから解放し、有効に戦力として活用できるクラブチームへ移籍させるべきだという声が、世界中から集まっているのを見ることができる。

そして気づくのは、多くのツイートはドイツ語ということだ。香川選手が移籍前に所属していたドイツ・ドルトムント。香川選手はドルトムントのブンデスリーグ制覇の立役者であるのに、そんなヒーローがチームを巣立って行った先のマンUで不遇な時期を過ごしていることが、サポーター達は許せないのだ。

香川選手は、次の4年間をどこのクラブ(環境)で過ごすことを選択するのだろう?同じように、若い日本代表の選手達は、4年後のW杯を見据えどのような環境に身を置くのだろうか。現在24歳のFWの柿谷曜一朗はさっそくスイスのFCバーゼル1893に移籍することになったようだ。バーゼルはスイス・スーパーリーグで優勝したスイス屈指の名門クラブ。UEFAチャンピオンズリーグのグループリーグ突破経験のあるこのチームでは、さらなるステップの足がかりとして大きな経験を与えてくれるだろう。

サッカー選手という短い選手寿命の中で、どのクラブチームに身を置くのかという選択は非常に重いことだと思うし、正解だと思っていた選択が、監督の采配ひとつで180度変わることもある世界なのだろう。つまり、どのような状況であってもマンUで輝ける可能性はあると思うけど、可能性で言うなら、香川の使い方を知っている監督のいるドルトムントの方が、充実した選手生活を送れる気もする。

このようなことを本田選手に聞いたとしたら、きっとこう回答するだろう。

「心の中のリトル本田に聞くんです。お前は、どのクラブチームでプレーしたいんだと。どのチームが正解なのかと。そうするとリトル本田は答えるんです。正解の道を選ぶのではなく、選んだ道を正解にするのだと。」

次のW杯に向けて、それぞれの選手達は歩み始めていることだろう。今大会のW杯では、日本代表のどの試合を見ても酒の肴になり得ないので、ドルトムント時代のゴール集を見て、酒の肴にすることにしよう。


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