悪意のない小保方晴子と、悪意のあるマスコミ | STAP細胞




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4月9日、2時間以上に渡って行われた理化学研究所、小保方晴子ユニットリーダーによる記者会見。

この会見が結果として生み出したものは、悪意がなかったとする小保方氏の主張と、悪意がある日刊スポーツの一面の写真の2つだけでした。

結局のところSTAP細胞の有無についての話は、記者会見の前と後で何も変わっていません。

六法全書の民法のくだりをパラパラとめくると「悪意」という言葉を頻繁に目にすることができます。記者がした「小保方さんについて悪意とはなんのか?」という質問に対して、その回答は小保方さん自身ではなく、回答を弁護士にさせましたが、悪意という言葉は、民法でも頻繁に使われる法律用語の一つです。

悪意は、一般的には道徳的な善悪という意味で使われますが、法律における善意や悪意は、
「(事実を)知っていたのか?知らなかったのか?」
という意味で使われます。

しかし、僕らの関心どころであるSTAP細胞の有無については、小保方氏が悪意であろうが善意であろうが関係のないことです。悪意ではなく善意だったが、STAP細胞は無かった、という結末は考えられる結論のひとつです。

「悪意ではなく善意」ということは、研究が導く細胞がSTAPであるということを信じて疑っていない、という状態のことですが、会見の小保方さんの表情から見て取れるのは、そのとおり、悪意のない善意なのだと思います。

しかし、信じて疑わなかったものが実は違った、ということは世の中ではよくあることで、記者会見の中で、STAP細胞の存在をより確かなものと確信させる発言がなかったことが残念でした。

200回以上も成功して見てきたという細胞は、実は違う細胞の可能性もあるのです。

大事なのはSTAP細胞がほんとにできたのかということです。これについて、小保方さんは「200回以上実験に成功した」といいました。
STAP細胞は次のようなやり方で、普通の細胞(体細胞)を弱酸性の液に25分つけて1週間ぐらい培養したらできるといわれています。この手順だと一つのSTAP細胞ができるのにすくなくとも1週間はかかるので、毎週やっても200回成功するには4年以上かかります。たぶん小保方さんは「細胞が5個できたら5回」というように数えたのでしょう。

STAP細胞ができたら、いろいろな細胞に分化できることを示す緑色の光が出ます。
しかしある細胞が緑色に光っただけでは、STAP細胞かどうかはわかりません。細胞が死にかけのときも緑色に光ることがあり、ES細胞(受精卵からとった幹細胞)でも同じ現象が起こるからです。小保方さんは実験ノートもちゃんとつけていなかったようなので、緑色に光った細胞をみんな「STAP細胞ができた!」と思ったのかもしれません。

小保方さんは何を200回見たの?

一方、会見翌日に発売された日刊スポーツは悪意の塊でした。ネット上ではキングスライムと揶揄されていましたが、ネタになる位の顔ドアップにすれば売り上げが上がるという事実を知っていてのドアップ顔の採用劇でした。

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twitter上では、有名マンガ家も小保方さんをネタにしていました。

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悪意やわ~。


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