テニスでサーブを決定するときに使う「ラフ、スムース」という文化




テニススクールに通いだした初心者です。

テニススクールではよく、レッスン時間の終わりの少し前に、レッスン生同士の試合形式のダブルスの打ち合いの練習をすることがあるのですが、初めにどちらがサーブを打つか決めるときに、「ラフ、スムース」というテニス独自の文化が使われていることを目の当たりにしました。

この「ラフ、スムース」は、いわゆるサッカーのコイントスと同じ役割で、ラケットのネット側を床につけてグリップを軸に駒のように回転させ、倒れたラケットのグリップエンドに描かれているマークの上下で順番を決定します。

例えば、相手が「Which?」と言ったら、こちらが「ラフ(裏、下)」と言ったり「スムース(表、上)」と言い、実際に倒れたラケットのマークの上下と当たっていれば、「サーブを初めに行う」「レシーブを初めに行う」「ネットのいずれかの側のコートに入る」「選択権を相手に譲る」のいづれかを選択でき、外れればその権利が相手側に移ります。

このあたりは、漫画「テニスの王子様」の第1巻に登場するシーンです。

2014-08-12 08.24.24

wikipediaによると、実際の試合でもサーブを決定するためにコイントスが用いられる場合と、ラケットによるラフ・オア・スムースが用いられる場合があると書かれています。主審がつくような正式な試合の場合は、主審が持っているコインにより決定され、そうでない場合はラケットによるラフ・オア・スムースが使われるケースが多いようです。コイントスの場合、国内の大会では「フラワー(表)」「ナンバー(裏)」と発音する場合が多く、国際大会の場合は「ヘッド(表)」か「テイル(裏)」と呼ぶらしい。

ラフ・オア・スムースは、選手同士が決定するので、少しでも公平を期すために事前にグリップエンドのマークの形状を相手に確認してもらった上でラケットを回し、ラケットを回さなかった方がラケットを拾って確認するというマナーもあるようです。

また、「ラフ、スムース(スムース、ラフ)」という呼び方のかわりに「アップ、ダウン」という発音が使われることもあり、どちらかと言うと、今の若い人たちは「アップ、ダウン」が主流のようです。(ラフ、スムースが伝わらない場合もあるらしい。)

参考:硬式テニスの試合のとき「ラフ、スムース」ですか?「UP、Down」ですか?


この記事が気に入ったら
いいね!してね

最新情報をお届けします!

この記事が気に入ったら
いいね!してね

最新情報をお届けします!