ありがとう「Amazonガチャ」。Amazonガチャが教えてくれた、炎上マーケティングの教訓




先週、一つのWEBサービスがリリースされ、その週の中に終了した。
そのサービスとはご存知「Amazonガチャ」だ。

(終了に関する説明)

ひとつのサービスがこの世に生まれ、炎上を狙ったサービス概要とネーミングでネット上の話題をかっさらったのが、あまりの燃え上がり具合にサービス自体も燃え尽きてしまい、その週の中に幕を閉じてしまった。

このAmazonガチャはたった5日間の命だったのだけれど、今後、WEBを使った炎上マーケティングをする上で、「炎上マーケティングは燃え上がるのはいいけど、自身が燃え尽きたらいけないよ」というすばらしい教訓を与えてくれた。そういう意味では、Amazonガチャの件は、今後も裁判の判例のように取り上げられるネタになるのかもしれない。

開発元のBearTailの会社のページには「社会の北極星となる」とあるが、少なくとも、炎上マーケティングの教訓としては北極星になったようだ。

Amazonガチャとは

知らない人のために・・・、Amazonガチャとは、株式会社BearTailが開発したWEBサービス。毎月5,000円の料金を支払うことで、Amazonの取扱商品からランダムにピックアップした4,500円分の商品が届けられるというもの。

開発元はAmazon社とは全く関係がなく、Amazonが提供しているAPIを利用したWEBサービスになる。

詳しくは、弊社サービスに関する説明を。
(いつ消えるか分からないけど)

Amazonガチャはもう無くなってしまったけど、それでもAmazonガチャを試したい人は、「Amazon占い」というAmazonガチャシミュレーターがあるので、それで遊んでみよう!

炎上するのは規定路線だった

ソーシャルゲームに代表されるデジタルコンテンツの世界では、ガチャと呼ばれる課金方式が流行っていて、まるで打出の小槌のようにマネタイズできることから注目されていた。greeとかDeNAの売り上げが急成長しているように。

一方でユーザーから見ると、お互いの了承の上でなされている売買ではあるので、法的に問題がある訳ではないけれど、ソーシャルゲームに興味のない人から見ると、売買の対象がデジタルデータで実体がないから、お金を巻き上げられているという見方もできた。

デジタルデータなら一瞬にして複製可能だし削除も可能だから、昨日1000円で買ったデジタルデータのカードが、今日は○○報酬みたいな形で無料で配られたり、例えば、AKBのとある人がスキャンダルによって悪いニュースが出ると、それに関するデジタルデータが利用停止になり、そのデジタルデータに費やしてきたものが一瞬にして無に帰ることもある。

話がそれたけど、何が言いたいかというと「ガチャ」という言葉は、今のネットで敏感に反応されるワードだったということ。

その話題性のあるガチャと、Amazonという実体のあるものを提供するというサービスとの前代未聞の融合に加え、さらに「Amazonガチャ」という、あたかもAmazon発のサービスであるかのようなネーミングで世にリリースした。

事実、僕はサービス名だけを見て、Amazonがまた凄いサービスを出してきたと勘違いしてしまった。なぜなら、Amazonは前日に「発売日前日お届け」というぶっ飛んだサービスの展開を開始していたからね。

このサービスは、Amazon自身がガチャをやるなら意味があったと思う。
なぜなら、Amazonが裏側で持っているユーザーの購買情報や商品閲覧情報などから、そのユーザーが顕在していない、潜在レベルで欲している商品を送付することができたと思うから。Amazon自身がサービスやるならね。

「Amazonガチャ」とは、サービス概要とサービス名ともに、どちらも炎上する要素満々で世に放たれたサービスだったんだ。

運営会社の中の人も、この「Amazonガチャ」はネットの中で炎上するサービスになると、あらかじめ分かっていたに違いない。まだ炎上したての頃の開発者のtwitterやfacebookでは、時間と共にネット上で話題になっくいく自社のサービスを喜んでいるコメントが見られていたから。

しかし、Amazonという冠を被ったサービスは偽者で、至る所で言われた「商標権侵害」だの「不正競争防止法違反」だのといったワードが致命傷となって、途中までいい感じだった炎上マーケティングは、最後は自身も炎上し、燃え尽きてしまった。

Amazonガチャは、
「炎上マーケティングは自身が燃え尽きたらいけない」
という素晴らしい教訓を与えてくれた。ありがとう。

まとめ

ネットの世界には、ネット自警団という言葉がある。

ネット上に起こる言動をつぶさにチェックし、公序良俗に反するような書き込みがあれば、それをtwitterなどのソーシャルメディア上で拡散し世の中に知らしめる人たちのことだ。

例えば、twitter上でつぶやかれた未成年の飲酒や喫煙を必要以上に拡散し、その人を退学・停学に追い込んだり、決定していた内定を取り消しさせたりする出来事があったし、ゆるきゃらも死んだ。(はじめから生きてはいないんだけど)

このように言動に見合った罰を与えようとする人たちをまた、私刑執行人とも言うみたいだ。

Amazonガチャというサービスも、この私刑執行人によってサービス終了というお裁きを受けた訳だけど、これからWEBを使って炎上マーケティングをするには、彼らを上手にコントロールできるノウハウがないといけない。

バーベキューの火おこしじゃないけど、弱すぎると火は広がらないし、強すぎる風を起こすと私刑執行人によって消されてしまう。

昔のような匿名ベースのWEBの世界であれば、炎上させるだけさせてアカウントが燃え尽きたら、また別のアカウントを作るという戦略が可能だった。

しかし実名ベースのWEBの世界の今では、燃え尽きたら最後消えてしまう。

炎上マーケティングは、難しくなったんだ。


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