「.com」と間違いそうな新ドメイン「.cam」の取得が可能になる




インターリンクが運営するレジストラ「ゴンベエドメイン」が、汎用トップレベルドメイン「.com」と間違いそうなドメイン「.cam」の一般登録を開始したことを発表した。.camは、カメラ(”camera”の略語)を表す言葉とのこと。

ところで、世界で最も利用されているドメインである「.com」は、「商用の」を意味するcommercialの略で、当初、企業向けや商用サービスの利用を想定されていた。しかし、comという3文字のワード自体が「community」など、インターネットサービスと親和性のあることを連想できることから、企業のみならず、様々なサイトが.comを利用することになった。

もし、あなたが新しいサービスのドメインを考えるなら、まず真っ先に.comの取得を考えるだろう。しかし残念なことに、.comというドメインが上記のような理由のせいもあり、ほとんど空きがない状態で、希望のドメイン名を取得できないことがほとんどだ。そこで目をつけられたドメインが「.co」だ。

.coは、コロンビアに割り当てられた国別コードトップレベルドメインであったが、.comに似ていることから希望のドメイン名を利用したい人たちが利用を開始し始めた。例えば、twitter社が買収した動画SNSであるvineのドメインは「vine.co」であるし、googleの公式サイト用の短縮URL「g.co」である。さらに、googleは、本来であれば、.comや.orgなどのジェネリックトップレベルドメインしかできない、検索の向上性を高めるためのインターナショナルターゲティングの適用を「.co」に例外的に認めている。(同様の理由で、動画サイトに使われがちな「.tv」「.fm」なども認められている)

「.cam」はカメラを意味する言葉であるが「.com」を意識しているのは間違いないだろう。なぜなら、カメラを意味するドメインは既に「.camera」が存在している訳で、わざわざ同じ意味合いのドメインを増やす必要性がない。ただ、インターネットと人を結びつけるツールとして、スマートフォンが今の主流で、そのスマートフォンを利用したコンテンツの主力が画像(カメラ)なので、理由付けとしてまっとうだから、設定されたのではないかと思われる。

2012年、非営利団体ICANNは、財政面などのビジネス的観点を踏まえた上で戦略的に新gTLDを増やしていくことを明言している。汎用的なドメインが増えるにしたがって忙しくなるのは、企業のブランドを守らなければならない企業の中の人たちだろう。多くのドメインの場合まず、商標権者向け優先登録があって、その後に一般ユーザーがドメインを登録することができる。そのような流れがあるように、商標に紐付けられたドメインを企業が管理できなければ、他者によってブランドイメージを傷付けられる可能性が出てくる。

はたして.camは.comの置き換えとして普及するくらい重要なドメインになるだろうか?答えは「NO.」だ。cで始まりmで終わる3文字として共通している両ドメインであるが、.comという言葉に価値があるのは「.co」の部分である。英語の接頭語だ
であるcoは「共に」という意味があり、インターネットの世界が目指すものと合致する。

だから、.coのように.camが利用されることはない。


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