Emobile 10GBの通信制限を超えた後のGL06Pの使用感は?




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2014年5月を迎え、これまで通信制限のなかったGL06Pなどの端末にも通信制御が開始され始めました。この通信制限はGL06Pという端末を境に、その上位機種と下位機種で通信制限の方式が異なります。

サービス種別 制限(日) 制限期間(日) 制限(月) 制限期間(月)
EMOBILE 4G(上位) 前日までの3日間のご利用通信量が839万パケット(約1GB)以上 当日6時から翌日6時まで 7GB 月末まで
EMOBILE LTE、3G(下位) 24時間ごとのご利用通信量が300万パケット(約366MB)以上 当日21時から翌日2時まで 10GB 月末まで

実際に10GBを超えた後のGL06Pの使用感は、ざっくり以下の2点です。

1.たしかに通信制御は感じた。

5月に入り通信量が制御が開始される10GBを超えてからというもの、確かにこれまでは感じられなかった遅さ・あるいは電波が微弱なエリアでの繋がらなさ、を感じることがありました。

しかし、Emobileの帯域制御のページにあるように、GL06P端末の場合の通信制御については以下のように書かれています。

Q.帯域制御が実施された場合の通信速度は?
A.具体的な通信速度は公開しておりません。

これは、GL10Pなどの上位機種のように「7GB超えたら128KBになる」と明記された制限とは異なり、規制速度が明記されていません。どうやらこれはGL06Pやその下位機種と、GL10Pのような上位機種の大きな違いと言えそうです。

Emobileのよくあるご質問にある「月間のご利用データ通信量が上限を超えた場合の通常速度に戻すお申し込み方法」に記載されているように、GL10Pなどの現行機種には、My Emobileから通信制限を追加料金で解除するための「通常速度に戻すお申し込み」というオプションがあります。

これは、Emobileの立場で通信制限を考えてみると、月の上限を超えたら追加料金で帯域を買ってユーザーに課金してもらうという、パズドラのガチャ課金やオンラインゲームのアイテム課金と同じように、あらかじめ組み込まれた課金システムです。Emobileは一部のユーザーに帯域を買ってもらうのが戦略だからです。

この戦略を行うために、上位機種では利用できる通信量を超えたら、きっちりと制限しなくてはいけません。なぜならば、遅さに耐えられなくなったユーザーが追加料金を払ってもらうための戦略でもあるし、追加料金をきっちり払ってくれたユーザーには速度を保障するという、課金の意味の秩序を守るためでもあります。

一方のGL06Pですが、My Emobileを確認してみたところ、追加料金を払って通信帯域を購入するという仕組みが存在しません。これは通信システムにあらかじめ追加課金で帯域をリセットする仕組みを想定していなかったとか、そういう理由だと思います。

そのためGL06Pの場合は「通信制限」という表記ではなく「帯域制御」という言葉が使われています。そして、制御の度合いは、おそらく、その日の全体ユーザーの通信量を加味しつつの「通信制限よりは緩やかな」速度規制でしょう。

2.日によって制御の度合いが違った。

奇妙に思ったのは通信制限されたと思った次の日でした。制限された日は、WEBはろくに見れないし、電波の弱い我が家ではそもそもネットワークに繋がりませんでした。しかし、次の日の同じ時間・同じ場所では、Youtubeの動画閲覧を含めたネットがスムーズに使えたのです。

ネットワーク制御の仕組みは、上限を超えた・超えていないに関わらず、様々な基準の輻輳制御が存在します。ぼく自身のPocket Wifiは今で3代目ですが、これまでも意味不明な制御があったりしました、しかし、10GB/月を超えた後のGL06Pの規制は、128KBという速度規制とは異なるものであると感じました。

ぼくはGL06Pユーザーで、GL10Pなどの上位機種は持っていないのでこちらはわかりませんが、そんなに外れていないんじゃないかなぁ、と思います。

と、

そんな感じで、調子がいい日であれば10GBを超えた後であっても、GL06Pはいつも通りに動いてくれています。

3.通信制限をめっちゃ感じだ2014年7月(追記)

通信制限の影響をあまり感じなかった5月なのですが、7月に入ってからは制限の影響をめちゃめちゃ感じました。まず、YouTubeはまともに見れません。5分の動画が中断の連続で閲覧に何十分もかかりました。また、インストールしているアプリのアップデートが全然終わりませんでした。WEBサイトを開くと、複数画像があるページの場合は、画像単位のダウンロードに時間差を感じました。また、非同期で表示されるgoogle Adsenseなどの広告ですら、遅すぎで表示されない場合がありました。

こんな状況が続いて、月をまたいで8月1日の午前0時10分あたりにネットを使ったところ、サクサク動く。YouTubeも快適だった。まさに、月単位の論理的な通信制限が実行されていることを、はっきりと感じた7月になりました。


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