googleお前もか!Yahooに続きガラケーのGoogle Adwordsも終了へ




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ガラケーのシンプルな操作性を望むユーザーはまだまだ多いと思いますが、ユーザーが望むと望まざるとに関わらず、ガラケーの終了は、DoCoMoやau、softbankではなく、YahooやGoogleが決定することになるかもしれません。

相次ぐ広告サービスの終了

Yahoo!プロモーション広告

Yahooの検索キーワード連動の広告リスティングサービス「Yahoo!プロモーション広告」がガラケー、いわゆるフィーチャーフォンのサポート終了を宣告して半年以上が経ちますが、具体的な日にちが決定し、2014年5月29日に終了します。

【Yahoo!プロモーション広告】スポンサードサーチ モバイル向けサービス終了のお知らせ

1. 対象サービス:
 スポンサードサーチ

2. 対象デバイス:
 モバイル

3. 終了時期(予定):
 2014年5月29日(木)
 ※日程は変更になる場合があります。

4. 概要:
 スポンサードサーチ モバイル向けサービスの提供を終了いたします。

5. 備考:
 ・サービスの提供終了後は、モバイル用広告の入稿ができなくなります。
 ・モバイル用広告の各種レポートやダウンロード機能はサービスの提供
  終了後も引き続きご利用いただけます。

Google Adwords

また、それに追従するかたちで、Googleのリスティング広告である「Google Adwords」もガラケーサポートの一部機能の終了を発表しています。

具体的には、全てのガラケーサポートが終了するのではなく、協業していたdocomoとauのポータル経由の検索結果の広告枠への表示が終了します。したがって、googleサイトやその他ポータルからは今まで通り利用できそうです。


Google AdWords「モバイル広告(従来型)」の配信に関する重要な変更について

お客様の広告の一部は、従来型携帯端末に向けた配信に設定されています。
こうした従来型モバイル広告配信の一部は、サービスの提供を終了させていただくこととなりました。
今回終了の対象*となるのは、 au one及びiモード**の検索結果に表示される広告枠です。
* Google モバイル サイト ( m.google.com ) 及びその他パートナーサイトにおける広告配信は、引き続きご利用いただけます。
** サービスの提供終了時期は、KDDIが5月末、 Docomoが6月末となります。

ガラケー利用者は実は多い

Google Adwordsは部分的な機能終了になりますが、ガラケー保有者はいわゆるネットネイティブな層ではなく、WEBの仕組みに明るくない人達が多い印象です。こういった人たちは未だにキャリアのポータルを入り口と利用している人たちもいるため、モバイルコンテンツを主力とするサイトを運営している人たちのダメージは大きいでしょう。

実際に僕自身も月額課金タイプの3キャリア公式のコンテンツサイトを運営していますが、こういったレガシーサイトの場合、スマホの台頭とは裏腹に、スマートフォンよりもガラケーの方が現時点においても、圧倒的にコンバージョンしています。主戦はスマートフォンに移ったように見えて、端末を持った人は決してスマートになった訳ではないですから。

yahooやgoogleの決断がガラケーの寿命を早める

キャリアであるドコモから「imode止めます」と言ってガラケーが終了していくのではなく、ネットの中心にるヤフーやグーグルがガラケーをサポートしなくなることで、ガラケーが終了に向かっていく、そんな気がします。

ガラケー向けにコンテンツを配信していた業者は、リスティング広告に限らず、これまでの集客手段が無くなると、ユーザーにコンテンツを見てもらう手段を失います。そうなると、サービスは終了せざるを得ないし、新しいサービスを作るときにもガラケー用のコンテンツを用意するモチベーションに繋がりません。

キャリアの課金モデルは、基地局建設などの巨大な事前投資をして、その投資費用を通信量でちょこちょこ回収するモデルなので、魅力的なコンテンツがなくなったユーザーは通信しなくなり、キャリアが回収できる金額も細くなります。

ご存知のとおり、各キャリアの発売する端末の主力が完全にスマートフォンに移っており、現在のスマートフォンとガラケーの保有割合は、年齢層や地域で差異は見られますが、ほぼ50%づつと言われています。

しかし、各年のスマホ保有率を比較していくと、その割合は着実に増加しているものの、もしかしたらキャリアの思案にそぐわず、思ったよりもスマホのシェアが伸びていないと感じているのかもしれません。

japan.cnet.comのアンケート結果では、およそ80%のユーザーがガラケーは必要と回答しており、また別のアンケートでは、約6割のユーザーがスマートフォンに必要性を感じていないと回答しています。そして印象的だったのは、スマホに機種変した後にガラケーに戻すユーザーもいることです。

今後リリースされる端末はほぼスマートフォンになりそうですが、その一方で、ドコモが「iモード機は1年に一度」と発言していたように、少なくともここ数年は、ガラケーも細々とリリースはするつもりのようです。

ガラケーを必要とするユーザーの願望とは裏腹に、googleとyahooの決断からガラケーは切り崩されていきそうな気配です。今月末のyahooスポンサードサーチの終了から、その攻撃が始まりそうです。


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