APIを使ったサードパーティーのアプリの名前を考える。 | amazletの考察




Gunosyに流れてきたこういう記事を読みました。

「なんか規約違反でいきなり Amazon アソシエイトのアカウント削除された。削除理由まったく記述なし。」

内容は、WEB界隈で有名なエンジニア伊藤直也さんが、Amazonが公開しているAPIを利用して10年来に渡って開発・運用していたWEBサービス「amazlet」が突如として、アマゾン側からサービスを停止しろとの要請があったという内容です。

このamazletというサービスは、任意の商品のASINと、利用ユーザーのアソシエイトIDを簡単にアフィリエイトタグに埋めてくれるという、いわばショートカットツールで、そのような、お金の発生に係わるAPIであるからこそ、利用規約にはうるさいようですが、伊藤氏本人の感覚だと、「amazletという名前が利用規約に抵触している可能性がある」という内容でした。

Amazonを連想させる名称をサービスに付けるなというやつです。そういえば、Amazonガチャの時には世論的にその名前はアカンということになっていましたね。

Instagramにもアプリの名前に関する規約がある

Amazletの停止要請の実際のところの原因が、サービスの名前にあったかどうかは実際には分かっていないようですが、世界最大の画像SNS「Instagram」には、APIを利用したアプリ名に関して規約があります。

Instagramが画像SNSの雄として知名度を上げていくにつれて、InstagramのAPIを利用したサードパーティーなアプリがたくさん立ち上がりました。そして、そのアプリの多くは、Instagramのアプリという意味もこめて、以下のような名前が付けられたのです。

「Screenstagram」・・・Instagramの写真をスクリーンセーバーにする。
「Casetagram」・・・Instagramの写真をオリジナルのスマホケースに。
「Instantgram」・・・Instagramの写真をマグネットにしてくれるサービス。
「Postagram」・・・写真をはがきとして送れるアプリ。
「Prinstagram」・・・Instagramの写真を印刷してくれるサービス。
「Beanstagram」・・・写真をカワイイ豆本サイズの写真集にできるサービス。
「STITCHTAGRAM」・・・写真のクッションやトートバックが作れるサービス。
「instamaker」・・・写真のTシャツ、マグカップ、ポストカードが作れるサービス。

お分かりの通り、多くのサービスには「Insta*******」や「*******garam」という名前が付けられました。しかし、Instagramはこのような多くのサービスが世の中に誕生していることを知りながら、突如としてガイドラインを変更し、「Insta」と「Gram」という文字列が付けられたアプリの利用を禁止したのです。

ユーザーがInstagramとなんらかの公式の関係にかのように誤解するような名称をサードパーティーのアプリに使用することをわれわれは許可できません。Instagramにとって広く知られたわれわれの商標を保護することが重要なのは理解していだけるでしょう。

われわれは新しいガイドラインでこの点をさらに明確化し、“INSTA”および“GRAM”をInstagramと連動して作動するアプリの名称に用いることはInstagramブランドの保護に有害であると判断しています。

約款によって許可された場合を除きデベロッパーはInstagramに紛らわしい商標を利用することはできないので、独自の名称を採用してください。

Instagram、関連アプリ名に“Insta”と “Gram” を禁止―打撃を受けるアプリ多数

現在も「INSTA」や「GRAM」が付けられたアプリが現役で活躍しているのを知っています。これらのアプリはたまたまInstagramからのBANをかいくぐっているのか、あるいはInstagramが譲歩しているのかは定かではありません。しかし、APIを利用したサードパーティーのアプリを作る際には、ちょっとだけ立ち止まってアプリ名称を考えた方がいいかもしれませんよ。


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