ライブ動画配信サイトjustin.tvが終了。さようなら、永遠に。




アメリカのライブ配信サイト「Justin.tv」が2014年8月5日をもってこの世を去った。享年7歳だった。justin.tvは生前、動画をリアルタイムで放送するライブ配信プラットフォームとして世界中で活躍した。ライバルのサービスとしては、ニコニコ生放送やUstream、 FC2LIVEなどがあるが、リアルタイム動画を閲覧できるサイトとしては古参なサイトだったと認識している。

個人的に最もjustin.tvが大活躍したのが、数年前のサッカー日本代表の観戦だった。あれはたしか、アジアカップの中東でのアウェーの戦いだったと思うが、その試合は日本のどこのテレビ局も試合を放送することができなかった。しかし、justin.tvは世界中にユーザーがいるため、中東のテレビ局が放映していた日本代表戦を、現地のユーザーがライブ配信していたのだ。

justin.tvの日本代表戦の生放送のURLが2ちゃんねるなどの掲示板に張られたことにより、サッカーの試合観戦に飢えたネット民たちがjustin.tvに流れてきたことを覚えている。justin.tvなどのライブ配信プラットフォームは、現在の閲覧者数を表示しているのが通常だと思うが、そのカウンタが時間が経つごとにどんどん増えていった。

ライブ配信プラットフォームは、テレビの「放送」とは違ってWEB通信であるので、サーバー毎に同時接続数(閲覧者数)が決まっており、大人数の閲覧者を捌くにはかなりの数の配信WEBサーバーを用意する必要がある。設定した以上の閲覧者数はシステムの仕組み的に同時閲覧することができないため、閲覧者数が増えた後半などは動画のパフォーマンスが落ちたり、頻繁にF5でリロードしながら試合観戦していたことを覚えている。

今回、justin.tvが亡くなった理由については、justin.tvの創業者が2011年に立ち上げたゲームストリーミングに特化した動画サイト「Twitch.tv」が世界中で大ヒットしたために、こちらに注力するためと回答しているという。その一方で、TwitchはGoogleに買収される噂が立っており、その準備のための安楽死なのではないかという見方もあるようだ。


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