冷やし中華のようにWEBサービスを始めてはいけない。




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冷やし中華は「始めました!」の張り紙で勝手に始まり、そしていつの間にか消えている。しかし、インターネット上のサービスは、「サービス開始しました!」というアナウンスで始まったとしても、お店の都合でフェイドアウトしてはいけない。店長はデータエキスポートなどの機能を用意し、他サービスに簡単に移行するなりの配慮が必要だ。

もしそのようなアフターケアを怠ったまま勝手に商品を手仕舞いすると、別の機会に「生牡蠣、始めました!」と言って大々的にアピールしても、きっとユーザーはあなたのお店に入ってくれないだろう。

インターネットにおけるサービスは、始めるよりも終わらせる方が難しい。

ヤマダ電機の電子書籍サービスがサービス終了

「ヤマダ君!座布団全部持ってって!」

ヤマダ電機が運営している電子書籍サービス「ヤマダイーブック」が7月31日を持って終了することがアナウンスされた。終了する理由は、新しい電子書籍サイトを立ち上げるために、そちらに注力するため、現行のサービスを廃止するという内容だったが、既存サービスユーザーへの対応は酷いものだった。

ヤマダイーブックがサイト閉鎖――購入した電子書籍は無駄に

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お客様にてご購入いただきましたポイントにつきましては、返金及びヤマダポイントへの変換は出来かねますので、予めご了承頂けますようお願い申し上げます。

また、ご購入及びダウンロードされたコンテンツにつきましては、新規電子書籍サイトには引き継がれないため、2014年7月31日をもちめして閲覧出来なくなります。

情報につきましては弊社側で責任をもって消去及び破棄させて頂きます。

ヤマダ電機は同じサービスをリニューアルして、また始めるにもかかわらず、既存ユーザーが購入したデータは勝手に削除される。ユーザーを完全に無視するヤマダ電機の酷い方針に、多くのメディアが食いついたために、ヤマダ電機も方針を変えざるを得なかったようだ。

翌日、事態を重く見たヤマダ電機は掲載内容に不備があったとし、新サービスを利用するユーザーについては、ダウンロードデータを新サービスに移行し、閲覧可能なように、新サービスの継続をしないユーザーについては、持っているイーブックポイント残高相当をヤマダポイントに付与という対応方針に変わっている。

ヤマダイーブックの新サービスへの移行のお知らせに伴う、掲載内容不備に関するお詫びと今後の対応について

しかし、このニュースを知っているものは、リニューアルサービスが優れたものであっても課金しないだろう。自分だったらしない。代わりとなる電子書籍はいくらでもある。既存ユーザーのアフターケアを怠ったばっかりに、ヤマダ電機は信頼失墜というかなり重い代償を払うことになりそうだ。

ヤマダ電機に入ると流れてくるアップテンポな「ヤマダまだまだ元気です~♪」というテーマソング。「ヤマダ電機はまだまだ元気」というそのフレーズは、なんだか、何かしでかしてしまった後の、気持ちを代弁したフレーズにも聞こえなくはない。


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