「Yo」しか送れないシンプルメッセージングアプリ「Yo.」を使ってみた。




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iOS、Android向けのメッセージングアプリ「Yo.」は世界で最もシンプルなメッセージングアプリだろう。なぜなら、このアプリは相手に対して「Yo.」というひとつの固定メッセージしかが送れないからだ。

他の既存サービスで言い返ると、電話ならワン切り(1回プルルルッとなったら、相手が電話に出る前に切ること)、メールなら空メールだけをするような感覚に近いと言える。

例えば、携帯電話のメールがEメールではなくショートメールが全盛だったころ、お金のないカップルが、朝起きたら相手の電話番号にワン切りをする。(これだとお金はかからない)。このようなシチュエーションでは、ワン切りは「おはよう」の意味を持っている。あるいは、友達と待ち合わせをしているとき、相手の家の玄関まで着いたらワン切りをする。この場合の意味は「着いたよ!」だ。

このように、どうやら1つの意味合いしか持たせられないメッセージ機能は、それを使うシチュエーションによって意味合いが変わってくるらしい。そしてアプリ「Yo.」は、そのようなワン切り効果のアプリ版(push通知版)と言えるだろう。

効果的なYoの用途

アプリ「Yo.」の効果的な使用方法は3つ考えられる。

1つ目はメッセージサービスとしての「Yo.」。これは携帯電話のワン切りと同じように、使う「Yo.」を送信するタイミングによって意味合いを持たせることができる。朝の起きたタイミングのYoは「おはよう」。最寄り駅に着いたときのYoは「迎えに来て」。夕飯の支度が終わったタイミングのYoは「ご飯の準備が出来たから降りていらっしゃい」。そして寝るタイミングでのYoは「おやすみなさい」だ。

このような0/1のメッセージング機能は、Facebookにもpoke(ポーク)という機能で提供されている。pokeとは英単語で「つっつく」「邪魔を(干渉)する」という意味ですが、その名の通り、相手に「ちょっかい」を出して自分の存在を気づいてもらうことを目的としている。

心理的に電話やメールよりも、メッセージを送るハードルを低くできるが、あまりやりすぎるとかまってちゃんと思われてしまうだろう。

2つ目は通知機能としての「Yo.」。これはどのアカウントが「Yo.」と送信しているかで意味合いを持たせることができる。

Yo.自身がアプリの説明で例にしているように、航空会社のアプリのYoは搭乗時刻を知らせる合図。例えばクリーニングショップからのYoは、クリーニングが完了して返却できる準備が出来た合図。同じようにTSUTAYAのアカウントなら、返却期限が来た合図とか、そのアカウント単位で意味合いが決まってくる。例えば以下の2つのサービスの例は、そのアカウントであればどのタイミングでYo発信されても一律ひとつの意味合いを持つ。

Yo server is down

Yo.のAPIを利用して作られたWEBサービス「Yo server is down」は、サーバ監視ツールの通知機能をYo.で代用したサービス。5分毎のping監視でWEBサービスから応答がなければ障害検知とみなし、予め設定しておいたアカウントにYoする。

WORLDCUP

現在開催中のサッカーワールドカップ。「WORLDCUP」というアカウントに一度でもYoを送信しておくと、W杯の試合でゴールが決まったタイミングでYoが送信されてくる。

3つ目はアンケート機能としての利用。例えばテレビなどのメディアにYoアカウントを露出させ、ある質問に対して肯定的であればYoを送ってもらうなどの利用方法だ。このような用途では、実際にフランスサッカー連盟がワールドカップエクアドル戦で、チームに応援をYoで募るという仕組みで導入している。集まったYoの数はこちらのサイトで確認できるが、現時点で16508件のYoが集まっているようだ。

使ってみた感想

このアプリ、シンプル過ぎて、アカウント名に対するアイコンも説明もない。だからアカウント名の文字列情報だけで誰なのかを覚えていなければならない。また、誰にどのタイミングで何回Yoしたかは表示されない。表示されるのは、これまでに何回Yoしたかという総数のみだ。

フレンドを見つけるには、電話番号やSMS、メール、twitter、facebookなども用意されているようだが、まだ使用している人が少ないためにフレンドを探すのに苦労するだろう。そういう時は、twitterで「http://justyo.co」というキーワードで検索すると、同じようにyoのフレンドを探しているユーザーを見つけることができる。

検索して気づくのは、日本含め東南アジアやヨーロッパなど世界の多くの人でYoユーザーがいるということ。Yoは非言語でコミュニケーションできるツールなのだから、せっかくなので10人くらい世界各国の人にYoを送ってみた。その結果、送った半分のユーザーからYoの返信があり、そのうちさらに半分は定期的にYoを送りあっている。日本人アカウントからのYo返信はなかった。

twitterなどのSNSで海外の人とコミュニケーションをしたいと思っている人は多いと思うけど、そのきっかけとして英語の必要としないYoから始めるのはハードルが低くて入りやすいと思う。ただし難点は、どのアカウント名がどのtwitterアカウントと紐づいているか分からなくなってしまうことだ。シンプルさの面でバランスをとるのは難しいかもしれないが、その点がYo.の難しい点だと思っている。

Yo.

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