僕たちがスマートフォンの詐欺アプリに騙される3つの理由
「あなたのパソコンはウイルスに感染しています。」
「スパイウェアを探知しました。」
「セキュリティ保護が十分にされていません。あなたのPCは脅威にさらされています脅威にさらされています。」
利用者が無知なことに漬け込んだ、ウイルス感染やセキュリティ保護を語ったスパムは、スマートフォンが普及するずっと前から存在していた手法ですが、スマホが普及した現代では、その魔の手がアプリにも伸びているようです。詐欺アプリ開発者にとっては、課金のし易いApple StoreやGoogle Playは楽園のように思っているかもしれません。
Androidのアプリマーケットに詐欺アプリ
iOSアプリと比較して、AndroidのアプリマーケットGoogle Playは審査がゆるいことで有名です。
初めてAndroid端末を購入した時に見たGoogle Playには、ファミコンやスーファミのエミュレータがたくさん上がっていたことに開いた口が塞がりませんでしたが、今度は、新着有料アプリランキングで1位を獲得していたアプリが、実は詐欺アプリであったことが報じられています。
問題のあったアプリは「Virus Shield」というセキュリティソフトで、有害なアプリのインストール阻止や端末のウイルス検知をするためのソフトでした。
しかし、Androidアプリのニュースやレビューを手がけるAndroid Policeが独自にVirus Shieldを検証してみた結果、このアプリは何もしていないアプリだったことが発覚してしまいます。
このアプリは、操作が簡潔で広告もなく、バッテリーへの影響が少ないのが謳い文句でしたが、何もしていないのならバッテリーへの影響が少なくて当然です。どうやら謳い文句だけは正しかったようです。
本件についてはGoogle側も重く受け止めているようで、ユーザーに謝罪するとともに、購入者に対して返金対応をしているとのことです。
僕たちは、こうして騙された
考えてみると、このアプリには騙される要素はいっぱいありました。
1.有料だった
人間は、「値段が高いと良い品物」と錯覚する癖があるようです。このアプリは3.99ドル(約410円)と妥当な値段設定でした。なるほど値段だけ見ると、なんだか仕事をしてくれる気がしてしまいます。
2.rating(アプリ評価)
心理学上でも「権威性」や「社会的証明」により人が物事を決定することは知られています。
このアプリは、Google Play上で1週間で1万ダウンロード、星5つ中4.7点の評価を獲得という高いユーザー評価を得て、新着有料アプリ部門で1位の座にいました。
た○ログやAmaz○nなどでよく見ることのあるユーザーレビューですが、権威のあると思われているGoogle Playで、多くの人たちの数字により、このアプリが良い物であるという社会的証明がなされてしまいます。
これでは騙されてもしかたありません。
3.プログラムは見えない
ゲームアプリとは違い、スキャンソフトはユーザーの目に見えないプログラムが動いて成立します。しかしスキャン中と表示された裏側で実際に何が動いているかはユーザーには見えないのです。
現在は、当該アプリはGoogle Play上から削除され、開発者のアカウントは停止されているとのことですが、情報弱者をターゲットにしたアプリは今後も、手を変え品を変え出続けることでしょう。最終的な対抗手段は、あなたの中にITリテラシーをインストールすることです。
via : 新着有料アプリでDL数1位のセキュリティアプリが何もしないゴミアプリだったことが判明
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