ヤフー終了? ナイツの「ヤホーで調べました」は、いつまで通用するか?
「分からないんでね~。ヤホーで調べたんですけどね~!」
ナイツのこのネタは、いつまで通用するのだろう?
Yahoo!といえば、
「インターネットを代表するサービス。検索サイト。ポータルサイト。」
10年前であれば、こういう答えが期待できたかもしれない。
同じように質問された時、あなたは今でもそのように回答するだろうか?
そうであれば、少しピントがずれているかもしれない。
Yahoo! Koreaは終了しました
ヤフーは現在でも世界各国で運営されているサービスだ。
しかし、先月、世界のyahoo一覧から、ある国のヤフーへのリンクが消えた。
その国は、お隣・韓国。
昨年12月31日をもって、Yahoo! Koreaは完全に終了。
サイトドメインのhttp://kr.yahoo.comにアクセスすると、ハングル文字がむなしく表示される。
▼表示されるハングルをWEB翻訳すると、以下のようになる。
Yahoo! Korea終了の理由は、市場シェア低下
なぜ、ヤフーは韓国から撤退したのだろう?
それは、ヤフーのポータルサイト市場でのシェア低下に理由がある。
世界の多くの国では、ヤフーよりもグーグルを検索サイトとして利用する人が多い。そういった中で、ヤフーの方が利用者が多いという国はめずらしく、ヤフーが強いのは日本や台湾といった一部の国だけだ。
そして韓国も、ヤフーが強い、一部の国のはずだった。
一時は80パーセント以上のシェアがあったのだから。
しかし、国内でポータルサイトNAVERやダウムといったサービスが立ち上がり、これらのサービスがシェアを伸ばしていった結果、今年の夏の市場シェアは、NAVERは52%、ダウムは34%、そしてヤフーのシェアは、1.5%まで落ち込んでいった。
そりゃ、無理でしょ。シェア1%じゃ。
日本ではどうなのか?
日本のヤフーの場合はどうだろう?
韓国と同じように、グーグルよりも利用者が多いヤフーは追われる立場にある訳だけど、現時点では、多くのネットユーザーはヤフーを利用している。
理由は3つあると思う。
1.韓国のように、強力なポータルサイトの競合が登場しなかった。
2.ソーシャルゲームのモバゲーや、メッセージングサービスのカカオトークなど、イケイケな分野とサービス提携することで、アクセスを確保できている。
3.携帯キャリアのSoftBankがヤフーの親会社であるため、モバイル経由のアクセスを流す施策がいつでも打てる。孫さん優秀。
しばらくはナイツはネタを捨てずに済みそうだが、
その代わり日本の場合、韓国のヤフーと被ってしまうのが、mixi。
当初、圧倒的なシェアを誇っていたのが、競合サービスにシェアを奪われしぼんでいき、最後には。
さいごに
Yahoo!といえば?
あなたはこの質問になんと答えるだろうか?
インターネットを代表するサービス?
FacebookやTwitter、Googleを差し置いて、そんなこと言える?
検索サイト?
既にヤフーの検索エンジンは、内部ではグーグルに切り替わっている。
ポータルサイト?
キュレーションサービス必要とされる中、情報の集まりに価値があるだろうか?
そうじゃなかった。言いたいのは、どんなWEBサービスであっても、例えそれがFacebookであっても、数年後にはどうなっているか分からないということだ。
WEBサービスを作るということは、一夜にして脚光を浴びることもあれば、一夜にして落城することもあるということ。WEBサービスだけで事業が完結しているような会社は、サービスの落城がそのまま倒産に繋がるということ。
WEB事業に特化した会社で働くということは、そのようなリスクがあるということを理解しなければならないし、だからこそ面白いとも言える。
どんなサービスがユーザーに支持されるかなんて、
そんなことは、インターネットのヤホーで調べても教えてくれない。
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