近所迷惑なテレビゲームツール「Audio Pad」| スーパーマリオ3
テレビゲームといえば現代の娯楽の代名詞と言っていいが、これまでに様々なタイプのゲームが開発されてきた。ゲーム機が発達するにつれ入力方法が多様化し、任天堂wiiやKinectのように人間の動作を入力に変換するタイプや、Facebookが買収したOculusのように、ユーザーの視点に連動した仮想現実を体験できるゲームも、近い将来登場する予定だ。
このようなゲームで、特に集合住宅に住んでいる人たちにとって近所迷惑だったのが、足を使った動作を入力に利用したゲームで、古くはファミコンのファミリートレーナーからダンスダンスレボリューションまで、建物の下層に住んでいる人にとっては、ゲームのプレー音が迷惑な騒音となっていた。
そしてここにまた、近所迷惑になりそうな入力方式のゲームが誕生した。
音程をキー入力に変換してくれる「Audio Pad」
Audio Pad(オーディオパッド)とは、声や楽器などが発生される音のさまざまな音程を、コントローラーの各キーに割り当てて入力に変換してくれるというソフトだ。このソフトは、下記に紹介するニコニコ動画の実況プレイヤーの倭寇(わこう)氏が、音程でコントローラー操作できないかと色んな方に問い合わせたところ、1人の開発者が名乗り出てくれたことで誕生したソフトなのだという。
動画では、誰もが1度はプレーしたことがあるであろうスーパーマリオ3を題材に、Audio Padを利用して、声だけでマリオを操作する様子が描かれている。音程はドレミファソラシドの音階に各操作キーがバインドされていて、これは設定によって変更可能だ。今回のマリオでは以下のように設定されている。
・低ラ&高レ:スタートボタン
・ド:上ボタン
・レ:左ボタン
・ミ:下ボタン
・ファ:右ボタン
・ソ:Bボタン(ジャンプ)
・ラ:Bボタン(ジャンプ)+ 右
・シ:Yボタン(ダッシュ)+ 右
・高ド:Bボタン(ジャンプ)+ Yボタン(ダッシュ)+ 右
音程は、ドレミファソラシドの発音である必要はなく、どのような言葉であっても音階が正しければ、audio padに設定したキーのアクションにマリオが反応して動いてくれる。難点なのは、発音した1秒後にマリオが反応するというタイムラグがゲームをさらに難しくしているようだ。
ゲーム実況プレイヤーである投稿者にとっては、ゲームの操作と実況を1度にできるまさに理想的なツールなのですが、ゲームが熱中するにつれて、次第に大きくなっていく声のボリュームは、見ている側としては面白いのであるが、これがアパートの隣の部屋でやられたら迷惑以外の何者でもないだろう。
ちなみにAudio Padの開発者は、マイクから入力した音声のスペクトルを音階としてグラフ化される「AudioSpectrumMonitor」というスマートフォンアプリを開発している。
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