やはりfacebookには、よくないね(dislike)ボタンはあった方がいい!
Facebookには「いいね!(LIKE)」ボタンだけでなく「よくないね!(DISLIKE)」ボタンもあった方がいい。もう何年も議論されている話だ。
バスの中で
普段は鉄道を使うために乗る機会の少ない、乗り合いバス。
たまたま電車と電車の間隔が開いてしまったので、次の電車を待つくらいならと、久しぶりにバスを利用してみた。走るルートは電車とあまり変わらないが、なんだか新鮮だ。
しばらく乗っていて気づいたのだが、このバスの中の空間は奇妙だった。前から数えて奇数の座席列に男性、偶数の席に女性が来るように座っていた。
停留所で乗ってきた男性は座席の順番を指をさしながら数え、他の席が空いているにもかかわらず、別の男性客が座っていた奇数席に座った。誰も座っていない偶数席があるにもかかわらず。
途中、何人かの人が乗ってきたが、奇数の座席は男性、偶数の座席は女性が崩れることはなかった。
郊外に進むにつれて人が少しづつ降りていく。
バスを降りるときは、最前列の運転席の横から降りるわけなのだが、乗客は降りる前に必ず乗車席の方を振り返ることに気づいた。そして振り返って少しの間を空けてニヤリと笑うのだ。
そのような光景が7,8人くらい続いていた。この不思議な光景を見ていてるのは僕だけではないだろう。きっと他の人も気づいているはずだった。
とても不思議な空間だった。
ついに僕が降りる停留所が近づいてきたので、誰よりも早くボタンを押したくてフライング気味にボタンを押そうとした。そうしたら、そのボタンの上には「いいね!」と書かれていた。
なんだこれは!?
少しだけお酒を飲んでいたが、見間違いをするような量は何でいない。自問自答できるくらい目の前はクリアだったが、やはりボタンの上には「いいね!」と書かれていた。
しょうがないから僕は「いいね!」ボタンを押した。
停留所の横に着いてバスはスピードを落とす。僕はバスの最前列へ進んだ。
「いいね!」ボタンに気を捕られていたが、降りる際、ふと後ろの乗客のことが気になりだし、後ろを振り向いた。
乗客のほとんどは下を見ていたり、スマホを見ていたりしていた。
その瞬間、
気づくと僕の口元は笑っていた。
変な空間だった。
「よくないねボタン」が隣にあればぼくはそちらを押していただろう。いいねボタンを2回押したところで、それは不快を表すシグナルにはならない。
やはり、「よくないねボタン」はあった方がいい。
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