今さらになって気づいた。Google Readerの仕様の落とし穴。Google Readerの終了は終わりではなく始まり




google readerが終焉を迎える7月1日まで、残すところ1ヶ月を切った今日この頃。Googleからは以下のようなバックアップを促すリマインダー通知が来ておりました。

そして、いまさらになって、僕はとあるgoogle readerの仕様の罠にかかっていたことに気づいてしまったのです。

Google Readerの罠

Google Readerには、というか普通のRSSリーダーには、自分が設定したサイトから取得したRSSの未読の件数が表示されます。

多くの人は、気に入ったサイトやブログに出会った場合、そのサイトのRSSをリーダーに登録するような使い方をしていると思います。そのため、取得する記事の件数は、時間の経過とともに、日に日に増加する傾向になります。
(定期的にRSS取得サイトを整理すればよいのでしょうけど・・。)

そして、まるでノルマのように、タイトルだけ見て読み飛ばす記事と、じっくり読む記事を振り分け、未読の件数が少なくなれば安堵し、連休などでRSSリーダーを立ち上げるのをサボったりしたことで、巨大に膨れ上がった未読件数に恐怖することになるのです。

そんなGoogle Readerを使った情報インプットの日々の中、RSSリーダーを立ち上げる頻度が下がったのに、一定のラインで未読件数が落ち着いていることに気づいたのです。

なんか、おかしいな・・・。

その原因は、Googleフォーラムの
Why is Google Reader Losing My Unread Feed Items?(なんで未読のフィードがなくなるの?)
の中にありました。

原因は2つあります。

1.30日以上経過した記事は既読になる
2.1万件以上たまった記事は既読になる

どうやら、このどちらかに該当している記事は既読にされてしまうようです。
1万件以上の記事をストックする人はほとんどないでしょうが、後で読もうと思っていて、未読のまま30日経過してしまう人は結構いるのではと思います。

僕もその一人でした。お気に入りやはてなブックマーク、Pocketなどの後で読むサービスなどに登録するほどでもなく、かと言って、タイトルだけで読み飛ばすのは躊躇されるような記事は、ついつい先延ばししてしまうのです。

そして、それが溜まっていくと、時間が経過した記事ほど読み起こされることなく、気づけば30日経過してしまう・・・。

そして、勝手に既読にされた記事は目されることなく、僕の目の前から去っていくのです。

RSSによる情報取得の終焉

個人がメディアを持つ時代になり、1人の人が受信する情報の量は爆発的に増えました。

RSSリーダーから情報を取得し、FacebookやtwitterなどのSNSからも情報を取得する。最近ではさらに、GunosyVingowのようなキュレーション型のメディアや、Summlyのようなニュース要約型のメディアが活発化しています。

そしてGoogle自身も、Google Readerの終了を発表し、その代わりに個人の趣味や嗜好を解析して情報提供するWaviiの買収を決定しています。

これは、「情報のインプットの仕方を変えよ」というGoogleからのシグナルなのでしょうか?

インプットした情報は、何らかの形でアウトプットしないと情報肥満になります。例えば、インプットした情報を「SNSで拡散したり、ブログで発信、友達へおしゃべり」することは、情報ダイエットをするための一つ手段です。栄養のある物を食べて、運動などでダイエットして健康を維持をするように、情報を得て消化することで知識の維持ができます。

同じように、情報を全くインプットしないことも情報ダイエットの手段です。しかし、何も食べないダイエットが不健康であるのと同じように、情報をインプットしないことは、自身の知識の成長にはなりません。

僕らは、新しい情報のインプットの手段を模索する段階にきたようです。

7月1日のGoogle Readerの終焉は、新しい情報インプット世界へのきっかけなのです。


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