ブランド力がある県は沖縄や北海道。一方低いのは岡山、佐賀
博報堂内のブランディング専門ユニット「博報堂ブランドデザイン」のLoCoBraと呼ばれる地域共創ブランディングを用いた調査によると、北海道や沖縄、あるいは京都や大阪などといった都道府県がブランド力が強いという結果が出た一方で、岡山、佐賀、鳥取などはブランド力が低いという結果が出ているようだ。
via : http://news.mynavi.jp/news/2014/05/19/199/
このLoCoBraとは、
ブランドのビジョンである「志」
ブランドを支えるコミュニティである 「属」
ブランドを象徴する シンボルや製品などの「形」
の3つの要素のバランスをブランディングの形成に使用したモデルで、特に「属」という要素がブランディングの要になっているという。今回の調査は、この「属」という観点において、県内という属における内部評価と、県外という属に対する外部評価という2つの評価をプロットした結果となっている。
沖縄や北海道はそれぞれ、暗黙のうちに南国や北国という強力なブランディングが築かれており、また、京都・大阪などの他県では見られない風土を持った県は内部・外部ともに高い評価に繋がっていると思われる。
また、青森・秋田・岩手・宮城・山形・福島の属する東北、および、鹿児島・長崎・熊本・宮崎が属する九州という、日本の両端の都道府県は相対的に評価が高かったものの、東北は内部よりも外部評価が、九州は外部よりも内部評価が高いという特徴的な結果となったのは興味深い。
その一方で、個人的に残念だったのは、岡山、佐賀、高知県のブランド力評価が低かったことである。これらの県では近年、WEBを使ったプロモーション活動に力を入れていた県だったのだが、現実世界上の認知までには至っていないようだ。
岡山県
岡山県は、伝説の岡山市という大々的なWEB施策を行っており、この施策はうどん県の二番煎じ感が否めなかったが、桃太郎市というキャッチコピーを押し出したサイトリニューアルが話題となった。
佐賀県
佐賀県は、ゲーム好きには印象が強かったと思うが、有名ゲームソフト「ロマンシング・サガ」とタイアップしたロマンシング・佐賀であったが、継続的に声は聞こえてこない。
高知県
高知県は内部評価が高い一方で、外部評価がそれに追いついていない。高知県はなんといっても、広末涼子を起用した高知家だ。これは高知県をひとつの家族に見立てたサイトで、高知県の名産や名所などが見られるサイトなのだが、確かにいまいち外部的に認知されている気がしない。
奈良県
奈良県は、外部評価は高いが内部評価が低い県。県が数千万円を投じて制作したWebサイトは、存在が一般に知られることなく閉鎖してしまった。
http://www.ac.auone-net.jp/~nara-koe/news395.html
これらのサイトは、名前やデザイン、キャストは豪華であり、サイトリリース時は話題にもなったのだが、地元のコンテンツを発信するという点については、連続性はあまり見られなくて残念に思う。
岩手や青森、あるいは鹿児島・宮崎などの日本の両端にある地方もご当地サイトを立ち上げ、地元の各農作業者を発信者に取り込めば面白いコンテンツができそうなんだけどな~。
「今から仕事。今日は、しばれるじゃー」
のおっちゃんの声と田舎の雪景色だけで、十分面白いと思うんだけど。
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