twitterが仕様変更。誰にでもダイレクトメッセージ(DM)が送れるように!
twitterでは、ダイレクトメッセージ(DM)は完全に見ない、といった人が多いようですが、あなたはtwitterのダイレクトメッセージ(DM)機能を使っているでしょうか?
2015年4月21日、twitterは同社の日本語版公式アカウントにて、ダイレクトメッセージを誰からでも受け取る設定を一般ユーザー向けに公開したことを発表しています。
ダイレクトメッセージを誰からでも受け取ることができる設定も選べるようになります。この機能は、本日より順次提供されます。
https://t.co/EFdUi2w0JA pic.twitter.com/Gc2y08RqTk
— TwitterJP (@TwitterJP) 2015, 4月 20
かいつまんで言うと、以下のことができるようになります。
・ダイレクトメッセージの送信のために、相手に自分をフォローしてもらう必要はなくなる。
・自分がフォローしていない人からのダイレクトメッセージにも返信できる。
・誰からでもダイレクトメッセージを受け取ることができる。
・上記は、[設定]の[セキュリティとプライバシー設定]でオプションとして仕様の有無を選択できる。
・望まない相手からのダイレクトメッセージはブロックすることができる。
この仕様変更はかなり大きな変更といえます。事実、twitter自身が、誰にでもDMを送れるという機能は本来のtwitterの使用とは対極になる機能であることを明記しています。
この機能は約1年前に一時的に公開されたものですが、ユーザーからの賛否両論もあり、直後に削除された機能でした。しかし、LINEのようなメッセージングサービスがコミュニケーションツールのシェアを奪っていく中、twitter自身もより柔軟なコミュニケーション手段を求められる時期にあるようで、実際に、twitterのダイレクトメッセージでは、友達や家族と1対1で、または、グループを作って仲間内でクローズドな会話を楽しめるといった、LINEのようなメッセージングサービスを意識した機能になっています。
今までの仕様
今までのダイレクトメッセージの仕様は、
1.フォロワーにのみ送信可能。
2.自分がフォローしている相手からのみ受信可能。
でした。
そのため、相互フォロー同士でない場合、
たとえばあなたがAさんをフォローしていて、Aさんからのフォローされていないケースでは、
1.Aさんはあなたにダイレクトメッセージを送れる。
2.あなたはAさんからのメッセージを見れる。
3.だけど、あなたはAさんにメッセージが送れない。
という仕様になっており、ダイレクトメッセージのやりとりをする前提として、相互フォロー同士になっている必要がありました。でもそれってなんか使えない・・・。
これからの仕様
この機能はオプションです。したがって、オプションを有効にしない限り、あなたはこれまで通り、twitterを使用することができます。オプション有効にすると、それは、世界中の他のユーザーに、あなたが誰からでもダイレクトメッセージを受け取っても良いという意思表示になります。
※リリースしたばかりのため、現時点では、すべてのユーザーが設定できるわけではなく、順次対応中とのこと。
リアルな知り合いとダレクトメッセージを利用すれば、あたかもLINEのような振る舞いをするでしょう。一方で、LINEのIDを公開しながらのメッセージング機能という特徴は、簡単にIDを知ることができないLINEとは一線を画す機能ということができます。
例えばtwitter上では、自分の電話番号やLINEのIDなどを晒して、1対1の完全クローズドなコミュニケーション手段で連絡を取り合う人達がいますが、それがtwitterだけで完結するようになります。
この仕様でどうなるの?
出会い系の要素が増える
これは確実に増えると思います。既にLINEやカカオトークなどでは、IDを晒す用途の掲示板が乱立し、出会いを求める人達がIDを晒しあってコミュニケートしています。もしあなたが貞操が軽く見られるような発言をtwitterで多くしている場合、知らない人からのダイレクトメッセージでの連絡が多くくるかもしれません。
LINEとの差別化
リアルな友人同士でのクローズドなコミュニケーションは、LINEに代表されるようなメッセージングサービスにシェアを奪われました。
twitterは、どちらかと言うとリアルな友人関係というよりも、趣味・嗜好で繋がった友人関係という色が強いと思います。その軸でのソーシャルグラフはlineよりもtwitterの方が優位であるため、その友達空間でのクローズドコミュニケーションの活性化に繋がるかもしれません。
バカッターが減る
最近世間を騒がせているバカッターの投稿。
その理由の一つとして言われていることが「twitterをクローズドな環境と勘違いして、仲間内だけに送ったつもりで他からも見えていた」というものです。
ダイレクトメッセージが積極的に利用されれば、少なくとも第三者からの炎上は防げそうな気がします。
用途によって使い分けができる
twitterで発せられた言葉は、すべての人から見られます。
それぞれのアカウントでは、それぞれのアカウントの中の人が、そのアカウントのキャラクターになりきってツイートしている人は、結構いると思います。
だから、そのキャラクターに反するようなツイートはあまりできない。そんな場合、DMを使えば1つのアカウントでキャラとは異なるメッセージを送ることができます。
1対多の法人向け
engadget.comでは、以下のような効果を想定しています。
大量のユーザーにフォローされており、苦情や要望は非公開で受け付けたい、でもいちいち相手を全員フォローし返すわけにもいかない、といった企業アカウントなどには便利そうな変更です。
例えば、コンプレックスに関するアンケートをtwitterでは回答してもらうのは難しいかもしれませんが、DMを利用し他のユーザーから不可視にすることで、それが可能になるかもしれません。
スパムが深刻化する
結構危険な香りがします。
これは、twitterをやっている人なら感覚的に分かると思いますが、現在のtwitterのダイレクトメールが流行っていない理由の一つが、フィッシングサイトに誘導するスパムや、営業のメッセージがたくさんくるからです。
プロフィール欄に、それを理由でプロフィールにDMは見ません。と公言している人もいたります。
ネット上ではこの仕様変更については賛否両論あるようで、どちらかというと「無効のままにしておく」という人が多いようですが、
あなたはどちらに設定しますか?
この記事が気に入ったら
いいね!してね
最新情報をお届けします!
この記事が気に入ったら
いいね!してね
最新情報をお届けします!