新しいキャリア「Y!mobile」はシニア層に向けた端末として期待したい
現在の日本で一番知名度が高いであろうサイトYahoo! Japanが、新しい携帯キャリア会社「Y!mobile(ワイモバイル株式会社)(予定)」を設立し、新しくスマートフォン・タブレット事業に参入することを発表しています。
これは、既にPHS事業を中心に行ってきたウィルコムを、インターネットサービスプロバイダであったイー・アクセスが6月1に吸収合併し、その合併した企業の株式を6月2日に、ヤフーがソフトバンクから取得することで誕生します。ウィルコムとイー・アクセス、そしてヤフーは共にソフトバンク傘下の企業です。
これでソフトバンクグループは、SoftbankとY!mobileという2キャリアを持つグループになるわけですが、Y!mobileがドコモやau、そしてSoftbankの3大キャリアのようになるかというとそうではなくて、電話回線主体の通話端末ではなく、主に、ヤフーの持つ豊富なコンテンツをシンプルな操作で引き出すためのインターネット端末として発表されるものと予想されます。
Y!mobileは当面Android主体であることを明言しており、既存端末とは切り口を変えた端末をリリースすることができるでしょう。3つの企業のノウハウを備えたワイモバイルは、柔軟なサービスに対応するために既存通信キャリアから回線網は借りず、すべて自前で用意するとのこと。
エンドユーザーにとっては、店舗等で、Y!mobileのロゴが入ったスマートフォンを見ることができる日が来るのかもしれません。具体的には、イー・アクセスの約3000ある店舗をY!mobileの販売店にする計画があるそうです。
「Y!mobile」はシニア層に向いた端末を
フィーチャーフォンいわゆるガラケーと、スマートフォンの保持率の割合が逆転しようかという過渡期において、日本ではiPhoneの国内販売シェアが約7割を占めるという世界的に見ると異例な状態です。
これは日本人の可処分所得が高いことと、appleやSoftbankのマーケティングが上手かったからという考察が多かったようです。
確かにネット世代現役の人たちにとってはiPhoneは説明書すらいらないくらい分かりやすい端末です。しかし、これから多くのシニア層がガラケーからスマートフォンへと以降していく中で、忘れてはいけないことは、使っている人はスマートにはなっていないということです。
アプリのインストールの仕方も分からない、それどころか、アプリやインストールという言葉の意味すら知らない人たちがiPhoneをスマートに使いこなせるかと言えば、その姿は想像できません。
そうではなくてアプリのインストールすら必要なく、Y!mobile端末のトップ画面上でヤフーのコンテンツを視覚的に表示してくれる端末をY!mobileには期待したいと思います。
1年前、スーパーマーケットに買い物に行く途中のバス停の前で、一人のおばあちゃんがバスを待っていのを見かけましたことがありました。20分という買い物時間が終わり、同じバス停の前を横切るとき、そのおばあちゃんはまだバスを待っていたのです。
おばあちゃんは本当にバスがくるのか不安そうに時間を気にしていました。もし、バスの遅延情報や遅延時間をおばあちゃんが知ることができていたのなら、その不安は軽減していたに違いありません。
Y!mobileにはシニア層にも使いやすい、古い層のための新時代端末を期待したいと思います。
参考:
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