若者の自動車離れの理由は、晩婚化・非婚化なのかもしれない。




ソニー損保が、2017年に成人を迎える1000人に対してアンケート調査したところによると、新成人の自動車免許保有率は、半数を上回る56.3%で、その内、オートマ限定は32.9%で、マニュアル車も運転できる免許は23.4%であることが分かった。また、実際に車を所有している人は16.8%で、購入の予定がある人が6.8%とのこと。これから免許を取得する人たちの過半数はオートマ限定で取得する傾向にあることが分かった。

かつては、オートマ限定で免許を取るとヘタレ扱いされたものだが、オートマ免許が今後の主流になっていくのであれば、オートマ限定であるという劣等感も薄れていくため、今後の割合はもっと増えていくものと予想できる。

現在販売されている自動車のほとんどはオートマであるため、実社会に何ら影響はないと思われるが、マニュアル車の運転経験があった方が、自動車の構造を理解しやすいし、マニュアル車を運転する機会もあまりないことから、免許自体はMTで取得した方が、貴重な経験ができるのではと思う。

また、自動車保有率であるが、20才時点での保有率は16.8%と低かったものの、過去のデータによると、20歳から30歳に向かう間の中で、急激に保有率が伸びることから、最終的には80%以上の人が免許を持つことになると思われる。


via:http://tmaita77.blogspot.jp/2012/04/blog-post_12.html

「若者の自動車離れ」という言葉をよく耳にするが、実際の免許保有率のデータでは、10才台では若干右肩下がりではあるものの、20才台、30才台ではほぼ横ばい、40才以上ではむしろ保有率が上がっていることから、免許取得の年齢の上昇傾向にあるものの、免許自体を取得しなくなった訳ではないようだ。


via:https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h24/hakusho/h25/html/n1232000.html

実際に自動車の保有率になるとデータが顕著で、単身者と比較して2人以上の世帯者になると、9割以上が自動車を持っており、このデータは過去から変化が見られない。

そのことから、20才台の若者はコストという理由で自動車の購入に慎重になるが、結婚して世帯を持つようになると、公共の交通機関を家族人数で利用すると交通費用が高くなることから、同じくコストという理由で積極的に自動車を購入する傾向にあると言えそうだ。

家族を持つと自動車保有率が増える。そのように考えると、

「若者の自動車離れ=若者の晩婚化・非婚化」

という一面が見えてくる。


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