コンタクトレンズを装着したまま寝て起きたら、周りが白くぼやける症状




コンタクトレンズを装着してまだ3日程度しか経っていない、コンタクトレンズ初心者です。初心者がゆえにコンタクトの装着に時間がかかったりして、いまだに手こずったりしています。使用しているコンタクトは、目に違和感が少ないであろう使い捨てのワンデイタイプなのですが、時折、頭をよぎるのが「就寝時にコンタクトを外さないくても、2日程度であれば連続で使用できるのでは?」という疑問です。実際にネットで検索してみると、ヤフー知恵袋なんかで、「2日程度なら、いけますよ!」という意見が多く見られます。みんな同じことを考えている。

毎朝、何分もコンタクトの装着に時間を取られるなら、それが2日に1回になれば効率がいいじゃないか!そのような考えで、あえてコンタクトレンズを外さずに就寝したら、朝起きたとき、視界にうっすらと白い霧がかかったような状態になっていることに気づきます。最初はコンタクトレンズの汚れかと思ったのですが、コンタクトレンズを外しても白い状態は続いたままです。

白い視界は30分前後で回復しました。その後ネットで検索してみると、同じように一時的に白くなり、その後回復に向かうというケースが散見されるようです。このとき初めて、眼科の女性スタッフがコンタクトレンズは高度管理医療機器だから、用法を守って下さいと言っていたことを思い出します。

平成17年4月1日よりコンタクトレンズは、危険性の高い高度管理医療機器に変更されています。この高度管理医療機器とは、副作用・機能障害を生じた場合、人の生命・健康に重大な影響を与えるおそれがある医療機器のことを指し、同レベルの機器には、心臓ペースメーカー、人工骨、歯科用インプラントがあります。

コンタクトレンズが医療機器として高レベルに位置づけされているのを裏付けるかのように、近年では、コンタクトレンズが原因で失明する例が急増しており、その原因の多くが、用法を逸脱したような長時間の連続使用です。自分で手軽に装着できる手軽さが、医療機器であるイメージを弱めていることも大きな原因の一つだと思います。

ソフトコンタクトレンズを日を跨いで長時間付け続ける時、我々は、レンズの耐久度だったり、睡眠中にずれないかなどの物理的なレンズ自体のことに意識が行きがちです。しかし、本当に注意しなければならないのは、生物学的レベルでの目の異変です。角膜の酸素不足により引き起こされる角膜血管新生や、細菌による角膜炎角膜などは、コンタクトレンズを睡眠中にも着用することで引き起こされる失明に至る典型的な症状のようです。普段生活している中で、角膜にも酸素が必要なんて知識がないように、思ってもない目の異変が起こりうる可能性があるのです。

コンタクトレンズは医療機器と今一度、心に刻んでおきましょう。「白いもや」は一時的なもので治るものと、安心して長時間の装着を繰り返していると、いつかとんでもない副作用があなたを襲うかもしれませんよ。

角膜血管新生・・・長時間コンタクトレンズを着用し続けることによる角膜の酸素不足が原因で、角膜に酸素を供給するために血管が伸びてくる症状。状態が悪化すると角膜炎を起こし、視力が低下し、やがて失明する。

アカントアメーバ角膜炎・・・世の中に広く分布するアカントアメーバが、眼球とコンタクトレンズの間で増殖することで引き起こされる角膜炎。コンタクトレンズの着用により失明に至る、もっともありがちなケース。もちろんコンタクトレンズを使用しない場合も発生する可能性はあるが、コンタクトの使用者に圧倒的に多いとのこと。


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