希薄になるご付き合いを解決したい




情報技術が人間関係を希薄にしているという、記事をよく目にする。

 

ソーシャルメディアが原因?
確かに、ソーシャルメディアが出てきたことで、今までは知り合うことの無かったような人と簡単にコミュニケーションをとることが可能になった。一方で、今までコミュニケーションをとっていたご近所さんとの会話の回数が少なくなっているようだ。

ソーシャルメディア時代で希薄になる”ご近所付き合い”、8割は「あいさつしない」 — 京阪電鉄不動産調べ

どんなにがんばっても、1日が24時間以上に増えることは無いので、一方が増えれば一方が減るのはしょうがないこと。

文字などの伝達手段の方が、実際にあって話すより気楽という人は多いし、一度に大勢にリーチできるSNSの方に時間を割くようになるのは当然の流れかもしれない。

普段付き合う友人や知り合いは、趣味や共通の話題で繋がっていることが多いので、盛り上がる何かしらの話題がある。

しかし、ご近所さん同士は、たまたま近所になってしまったから付き合いざるを得ない訳で、正直、ご近所付き合いがうまくいっている地域(家庭)より、いっていない地域(家庭)の方が多いと思う。

それなら、希薄になったご近所付き合いを濃厚にするような、ご近所限定SNSを作ればいい。
情報技術で希薄になったのなら、情報技術で戻しましょう。

近所だからこそ、シェアする情報がある
2011年3月11日の東日本大震災の影響で、twitterなどのソーシャルメディアの重要性が見直されました。
電話などの連絡手段はライン(線)でしかありませんが、SNSなどの連絡手段はネット(網)です。震災時、仮に何らかの理由で線が使えなくても、網であれば他の伝達経路が見出せます。

他に、SNSのようなサービスのメリットは、文字ベースでコミュニケーションが成立するので、コミュニケーションコストが低くてすむ事と、1対1のやり取りではなく、一度に複数の人たちとやりとりをさせることで、みんなの監視が入るということです。

例えば、ごみの出し方の注意を、個人に対して面と向かっては言いづらいと思うんですが、文字として全体にアナウンスすれば精神的なコストは下がると思います。近所の公園の使い方や、無くし物情報、近所に出た怪しい人の情報など、近所でこそ共有すべき情報はいっぱいあります。

最近は、twitterやfacebookをログインアカウントとして利用し、GPS機能によって、ログインしている端末の位置情報を中心として盛り上がるようなSNSが増えています。

例えば、
PepperMeet
RingReef
がいい例で、ユーザが自分と近くにいる他のユーザと情報交換することで、お店情報だったり、現地レベルでの気象情報だったり、電車の遅延情報だったり、と、タイムリーさが必要な情報を交換することができます。

近所SNSというと、出会い系を名乗ったサイトが多く存在し、そのような用途が蔓延する傾向にあります。
しかし、リアルな世帯とアカウントが結びつくような仕組みを提供し、自治体や町内会レベルで成功例やノウハウが出てくれば、昔は回覧板がご近所付き合いに一役かっていたように、ご近所付き合いが円滑になるような生活をWEBを中心とした情報技術によって提供することができるようになる。

みたいなことを、考えたりしてます。


 

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