ブログのgoogleアナリティクスのアクセス数がアップしてると思ったら・・・




サイトを評価する指標の一つがアクセス数だ。

その重要な指標であるアクセス数は、それを解析するツールによっては誤差が生じる。最も最悪と噂高いのはアメブロのアクセス解析ツールだろう。一方で、アクセス数を評価する際に最も信頼があり、業界において広く普及しているのはGoogleアナリティクスだと思う。

何かしらのWEBメディアやサービスを独自で開発し、運営している会社であれば、WEBサービスと対になる管理ツールも作るのが一般的だ。そして管理ツールには、独自のアクセス解析機能も併せて開発する。

FC2やアメブロのようなブログサービスも、独自のアクセス解析機能を提供している。一方で独自のアクセス解析を提供していないのが、ユーザー数世界一位のブログCMSであるWordPressであり、WordPressユーザーの多くはGoogleアナリティクス利用している。

もう無視できないスマートフォンのアクセス

Googleアナリティクスは万能で、様々な切り口でアクセス数を数値・グラフ化して表示することができる。たとえば、

「ユーザー>モバイル>サマリー」

と機能を辿れば、PCからのアクセスとスマートフォンやタブレットからのアクセスが一目して確認することができる。

青色がこのサイトへのスマートフォンからのアクセスで、緑色がPC、オレンジ色がタブレットからのアクセスなんだけど、既にスマートフォンからのアクセスがPCを上回っていた

あなたがメディアのアクセス数に敏感なのであれば、もう既に実感していると思うけど、改めて見てもスマートフォンからのアクセスが月を過ぎるごとに増えていることを感じる。

どちらかと言うと、PCからのアクセスがスマートフォンに移ったというよりは、多くのユーザーはPCもスマートフォンも持っていて、生活スタイルによってアクセスデバイスを変えているような感じだ。

たとえば、家やオフィスではPCでアクセスすることが多いが、移動中や隙間時間にはスマホなどを利用して情報にアクセスする。ユーザーは常にサイトやアプリにアクセスできる環境を手に入れたので、結果として、世界に流れる総PVは増え、そのほとんどがスマホの増分。

スマホの普及率は日本ではまだ30~40%なので、まだまだ伸びしろがあり、この伸びしろを活かせるかが、WEBメディアに課せられた使命だ。

WordPressの強みとはプラグインの豊富さ

WordPressの特徴と強みとは、UIをテンプレートで、機能を様々なプラグインを重ね合わせすることで、自分好みのメディアに作り上げることができることだ。

UIやプラグインは個人レベルでも開発可能であり、そのことが、「世の中の流行り廃りに合わせたテンプレートやプラグインが簡単に開発されユーザーに提供される」、といったエコシステムを、インターネット上に完成させている。

また、数多あるプラグインの中で、このプラグインは入れておいた方がいいという情報がノウハウとして、世の中に共有されるようになり、ユーザーはより良い環境でWordPressを使えるようになった。

たとえば、以下の3つのプラグインは、あなたも名前を良く聞くプラグインだろう。

1.All in One SEO Pack

All in One SEO Pack」は、SEO対策のための設定を総合的に管理することができるプラグインだ。

メディアを運営する際、大切なのがTITLEタグとDescriptionだ。
タイトルは、検索されるようなキーワードを含めた文字列を設定しなければならないし、Descriptionは、検索で表示された後のクリックというアクションにつなげるために魅力的でなくてはならない。

特にキーワードは検索エンジンはもちろんのこと、SNSで拡散してくれるようなユーザーに好かれるようなタイトルである必要がある。

このプラグインでは、記事単位で、タイトルやDescriptionなどを細かく設定することができる。

2.Ultimate Google Analytics

Ultimate Google Analytics(Ultimate GA)」は冒頭のGoogleアナリティクスを計測するためのコードをphpファイルに手を加えることなくできるプラグインだ。

このプラグインは、自分のアクセスを除外してアナリティクスの集計をしてくれるため、より正確にアクセス数を計測することができる。

しかし、このUltimate GAは長いことメンテナンスされておらず、サポートページもごらんの通りであるため、こちらで紹介しているような、改良版のプラグインの導入を考えるといいだろう。

3.WPtouch

WPtouchは、これからの時代に大切になってくるスマートフォン向けのUIを手に入れることができるプラグインで、インストールするだけで簡単に設定できる。

実際にネットサーフィンしていても、よくこのWPtouchのUIに出くわすので、多くのユーザーが利用していると思う。

僕もその一人だった。

しかし・・・、これらのプラグインを同時に利用していたことで、PVが上乗せされて集計されていたなんて、今の今まで知らなかったんだ。

アナリティクスのPV数が上乗せされていた

以下のグラフは、Googleアナリティクスで集計した、各デバイス毎の直帰率の数値だ。

PCからのアクセスの場合、約80%のユーザーがアクセスしたページを見てそのまま直帰している。一方のスマートフォン(mobile)の直帰率はたったの2.5%。ほとんどのユーザーが2ページ以上見ている計算になる。

誰がどうみてもこの数値の差はおかしい。

調査した結果、上記で紹介した3つのプラグインはそれぞれ、googleアナリティクスのコードを設定できる項目を持っていて、律儀にそれぞれにコードを入れておくと、1つのアクセスに対して、2PV以上の集計処理が走ってしまうことが判明した。

▼Ultimate Google Analyticsのアナリティクスコードの設定

▼WPtouchのアナリティクスコードの設定

これまで僕が見ていたPV数というのは、実際のアクセスの1.5倍くらいアクセス数であり、googleアナリティクスは信頼できるツールであるものの、プラグインの設定しだいでは、実数と大きく異なるアクセス数をはじき出してしまうことが分かった。

最後に

WordPressの強みはプラグインによる機能の重ね合わせだ。だけど、機能を掛け合わせた結果、アクセス数も掛け合わせてしまったということが無いように、あなたも設定を見直して欲しい。

どうりで、PVに対するgoogleアドセンスの収益率が悪いと思っていたが、こういうことだったのか。


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