絡まる理由は?iPhoneのイヤホンの絡まりを防止する




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現代の人々のポケットや鞄に常に入っている音楽プレイヤー。そして、音楽を聞く上で欠かせないイヤホンは、現代人に課せられたもう一つの知恵の輪になってしまっているようだ。イヤホンの機嫌が悪いと、玉結びが何個もできていたりするのであるが、なぜこうも毎回見事に絡まるのか不思議でしょうがない。

一回の知恵の輪の解答に30秒費やしていると仮定すると、単純計算で1年で約3時間(10,950秒)。10年で約30時間も手元で無意味なあや取りをしていることになる。客観的に、頭上から30時間もあやとりをしている自分を想像するとなんとも無駄な時間なことか。

なぜ絡まるのか?

なぜイヤホンの線は絡まってしまうのでしょうか?iPhoneやAndroidなどの端末が世界的に普及したことで、多くの人々が結果的にイヤホンを持つ世の中になっていますが、iPhoneの母国アメリカでは、「Spontaneous knotting of an agitated string」(自然発生的に絡まる興奮状態にある糸)というタイトルで、イヤホンが絡まる原理を研究した論文も発表されています。

その論文の内容によると、イヤホンが絡まる原因は「イヤホンの長さ」とその長さによる「撹拌(かき混ざること)」に原因があるとしています。研究では、イヤホンの長さに対する絡まる率をグラフとして視覚化していますが、イヤホンの長さが46センチメートルと150センチメートルの間で急激に絡まる率が上昇し、2メートル前後まで長くなると絡まる率の伸びは鈍化、約50%の絡まり率の高さに停滞するようです。

iPhoneの純正のイヤホンのコードの長さは139センチメートルなので、まさに絡まる確率が急上昇する長さの範囲にあることになります。どうりで毎回のように知恵の輪になっているわけだ。

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どうすれば絡まらない?

この研究では解決策も提示しています。イヤホンの長さが46センチメートル以上の時に絡まる率が高まるのであれば、イヤホンの長さを46センチ未満にすれば、絡まる確率は低下するのです。

手っ取り早い方法は、あなたのイヤホン中ほどにあらかじめ付いている、ケーブルを上下に行き来する板を活用する方法です。昔はこの板がなんのために付いているのか分かっていませんでしたが、イヤホンの絡まりを抑えるためにあったのですね。

▼これを、
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▼こう。
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他の方法としては、輪ゴムのようなケーブルでイヤホンの両耳のヘッド部分を固定するのも手でしょうし、あるいは、コードを巻いてポケットにしまう人は、ケーブルの長さを意識して巻くと絡まずに済むようです。

これからは、コードの長さを意識してポケットにしまうことで無意味な知恵の輪生活から開放されそうですね。開放された30時間を何に使いましょうか?iPhoneでYoutubeでも見ましょうかね?

参考:

The Little-Known Scientific Reason Your iPhone Earbuds Always Get Tangled


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