トランプ大統領 対 謎のハーフ玉ねぎ twitterのフォロワー勝負が始まる




トランプ大統領といえば、SNSを代表としたインターネットの力を利用して大統領の座を勝ち取ったといっても過言ではないでしょう。トランプ大統領がtwitterで企業名を名指しで批判すれば、その企業の株価にも影響することから、世界中が彼の辛口ツイートに注目しています。

トランプ大統領はまるで日本の女子高生のように毎日何件もツイートしていて、ツイート総数は現時点で3万4千件を超えており、本当に大統領自らツイートしているのか疑わしくなりますが、大統領就任のはるか前、2009年3月からアカウントを登録していることを考えると、本当に彼が隙間の時間を利用してツイートしているものと思われます。日本のネットメディアでも、トランプ大統領の使用しているアンドロイド端末がセキュリティ的に危うい旨を取り上げる記事が何件も見受けられます。

そんなtwitter中毒の大統領に対抗するためか、謎のtwitterアカウント「Half An Onion (@HalfOnionInABag)」が登場し、着実にフォロワーを増やしているようです。Half An Onion、直訳すると「半分の玉ねぎ」という名称のこのアカウントは、プロフィール画像も真っ二つにカットされた玉ねぎなのですが、背景にはトランプ大統領に対抗意識を燃やした画像が設定されており、プロフィールの説明文にも「ドナルド・トランプのアカウントよりも多くのフォロワーをゲットするのみ。(Just here to get more followers than @realDonaldTrump. )」と記載されています。

なぜ、玉ねぎなのか全く理解できませんし、おそらくそこに意味はないと思われるのですが、あえて意味を持たせるとすると「化けの皮を剥けば剥くほど、涙が出てくる」ということでしょうか。

謎の玉ねぎアカウントのこれまでのツイートを見ていると、トランプ大統領を煽るようなツイートも多く見受けられます。この勢いでフォロワー数を伸ばし続けると、社会的・政治的に影響力を持つアカウントが誕生する可能性があります。もし本当に狙い通りに、玉ねぎアカウントがトランプ大統領以上にフォロワー数を獲得することになれば、大統領がツイートでコメントする度に、それを批判するようなコメントをするだけで大きな社会現象を起こせるだけのアカウントに成長するかもしれません。そんなことになれば、トランプ大統領も大好きなツイッターを続けることができなくなるでしょう。

現在の両者のツイッターフォロワー数を比較してみましょう。

実は、トランプ大統領には2つのツイッターアカウントがあります。1つはアメリカ大統領としてのアカウントで、アカウント名は「@potus」。こちらはいわゆるビジネス用途で大統領本人がツイートしていないと思われます。このアカウントの現在のフォロワー数は、1千4百万以上。ものすごく多い数です。

次に、ドナルド・トランプ大統領の個人アカウント「@realDonaldTrump」。こちらが大統領自ら頻繁に更新して、フォロワー数の目標としているアカウントですが、このアカウントの現在のフォロワー数は、2千2百万以上。とてつもなく多い。プロフィール画像もなんだかボスっぽい。

そして、新しく登場した謎のハーフ玉ねぎアカウント「@HalfOnionInABag」の現在のフォロワー数は、60万以上。一般レベルとしては多いものの、大統領にはまだまだ及ばないレベル。しかしまだ成長段階。このままこのアカウントの存在が周知されれば、さらにフォロワー数を伸ばしていくことができるでしょう。

日本では政治から市民との壁を無くし透明性をアピールするために、ガラス張りの部屋で執務を行うという市長がいましたが、政治家個人の生の考えをツイッターなどを利用して発信していくのは、政治のあり方として面白いと思っています。大統領の正直な考えを主張するアカウントと、それに意見し対抗できるアカウントがあれば、政治が視覚化されます。

実はアメリカ大統領には、国家の制度としてWireless Emergency Alerts (WEA、全米無線緊急警報システム)というものがあります。これは日本で言うところの緊急地震速報のようなもので、アメリカ全土にある携帯端末に一斉メッセージ送信を行うことができます。

この全米無線緊急警報システムには大きく分けて3つの用途があり、
「天候に関する情報」
「AMBER Alert(子供の誘拐事件や行方不明情報)」
「大統領による警報」
という用途で使用されます。前者2つは、過去これまでに使用された実績がありますが、最後の「大統領による警報」は歴史的に使用された過去がありません。この「大統領による警報」のすごいところは、携帯端末側で受信拒否できないことにあります。つまり、トランプ大統領の声は、その気になれば、全米に届かせることができるのです。

歴史上初の「大統領による警報」。実は、それにちょっと期待しています。


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